多彩な症例と圧倒的な手術件数
埼玉医科大学国際医療センターの手術実績は、全国で上位ランクに位置しています。当診療科も専門プログラムの必要条件を比較的最短年数で経験することが可能です。学術的な面でも、大学病院ならではの症例にも触れることができます。
専攻医期間中、そのような環境下で圧倒的な症例件数の経験は、今後医師として働く上での糧になります。
柔軟なローテート・プログラム
専門研修では、基幹病院である当院と連携施設などとローテートしながら行うプログラムです。
呼吸器外科の研修を中心とする場合、大きく2つのローテット分けられます。
A)基礎コース
基礎作りをした後、サブスペシャリティ領域へ進む基本コース。
B)サブスペ(サブスペシャリティ領域)コース
早い段階からサブスペを決定している場合は基本領域と並行して研修を実施することができるコース。
いずれも本人の意向やキャリアプランに合わせて、専攻医取得に向けた柔軟なローテットを組み立てます。
サブスペを見据えた連動研修
自分が選択するサブスペが決まっている場合には、該当する症例が多く集まる病院や経験すべき病院などを選択して連動研修する事ができるので、サブスペの専門医資格取得が遅くなる傾向を有効かつサブスペの研修短縮になります。
また、地域医療は厚労省が地域全体で住民の健康をサポートする医療体制を推進しています。今後の医療を現場経験する場として必要不可欠になります。
サブスペ(サブスペシャリティ領域)にある「呼吸器外科」は、外科専門研修プログラムに基づいて専門医資格の取得進めます。
ポイントは次のとおりです。
◆専門研修は年次別に知識・技術などの目標達成を評価し、スキルアップを図る。
◆大学院進学希望者は臨床研修と平行して研究を進められる。
◆サブスペが決定している場合、その領域の症例を重点的に研修。
◆研修修了の判定には、各施設で規定の「経験症例数」が必要。
「呼吸器外科」専門資格取得の場合
手術症例数の条件
表「呼吸器外科・手術症例数」の条件をクリアします。
呼吸器外科手術症例180例以上
・表のA群 or B群の症例を60例以上
・術者または助手として開胸下手術20例以上
・術者として胸腔鏡下手術20例以上
開胸下手術:8cm を超える創で、主たる操作を直視下に行う手術
胸腔鏡下手術:8cm 以下の創で、主たる操作を鏡視下に行う手術
注)助手は第3助手まで
注)手術実績はNCD 登録症例のみ
研修等の実績条件
次に呼吸外科の論文や学会発表、学会参加などは、「研修等実績」の条件を満たします。
専門研修プログラムは、専攻医として3年以上の専攻スキルを深める期間です。将来どのような医師になりたいのか、そのためには何をする必要があるのか、そしてシニアになっても活かせるキャリアを見据えたキャリアプランの組み立てが大切です。
当診療科では多種多様な経験を積んだ医師集団の強みを活かして、専攻医の「仕事」と「将来の自分づくり」を描くための環境が質的に・量的に整っています。
また、キャリアを積み重ねている中で、新たな専門領域を増やす事も経験者の目線で応援します。